あらすじ
目を覚ますと、私は前世で読んでいた恋愛小説の世界に転生していた。
しかも、よりによって物語の最後に断罪される「悪役令嬢」エリシアとして。
婚約者は、冷たいことで有名な第一王子アルベルト。
原作通りなら、私は彼に婚約破棄を告げられ、嫉妬に狂った悪女としてすべてを失い、最後には命まで奪われることになる。
――そんな未来、絶対に嫌!
そう決意した私は、アルベルトから婚約破棄を告げられた瞬間、泣くことも怒ることもなく、笑顔でそれを受け入れる。
「婚約破棄、喜んでお受けします」
これで死亡フラグは回避できた。
そう思っていた。
ところが翌日から、なぜかアルベルトの様子がおかしくなっていく。
今まで私に興味を示さなかったはずの王子が、私のことを気にするようになり、他の男性と話しているだけで不機嫌になり、ついには――。
「私は、お前がいなくなることを望んでいなかった」
婚約破棄をした本人から、まさかの告白。
さらに、本来ならアルベルトと結ばれるはずだったヒロインにも、私の知っている物語とは違う秘密があって……。
悪女になることをやめ、自分らしく生きようとする転生令嬢。
そんな彼女を今度は必死に追いかける冷徹王子。
そして、少しずつ変わっていく物語の運命。
これは、誰かに愛されることを諦めた少女が、自分自身の人生を取り戻しながら、本当の恋を見つけていく異世界恋愛物語。