あらすじ

小国レスタリアは、強大なヴァルケイン帝国の侵攻によって、わずか一月で滅びた。 国王も王妃も、忠臣たちも失い、ただ一人生き残った姫君セリス。 燃え落ちる王城から逃れた彼女を待っていたのは、父王が最後に呼び寄せた一人の漂泊の騎士だった。 その名は、ヴァルガン。 二メートルを超える巨躯。 全身を覆う銀灰色の重甲冑。 顔すら見せず、黒いマントをまとい、どんな悪路も黙々と歩き続ける謎の騎士。 「あなたを必ず、無事に逃します」 素性も分からないヴァルガンを、当初セリスは恐れ、警戒する。 しかし旅を続けるうち、口数は少なくとも誰より誠実で、決して約束を違えないその姿に、少しずつ心を開いていく。 やがて二人の旅には、人の言葉を理解する巨大な灰色の魔狼シーヴァも加わって――。 魔物、盗賊、帝国の追手。 次々と襲い来る脅威を、ヴァルガンはただ一歩も退くことなく退けていく。 旅の途中、セリスは知ることになる。 その騎士が人々から、ある異名で呼ばれていることを。 《歩く城壁》 けれどセリスは、まだ知らない。 その名が意味する本当の恐ろしさを。 これは、国を失った最後の姫君と、誰にも止められない重装騎士が始める、少し不思議で、時々のんびりした二人旅の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品『歩く城壁と最後の姫君』 ~王国は滅び、忘れ形見の姫君は旅に出ます。誰にも止められない難攻不落の城壁のような重装騎士をお供に連れて。のんびり気ままな二人旅って、楽しいよね?~