あらすじ
「ただの戦友だから」
そう言って、婚約者のルドルフは今日も私との茶会をすっぽかし、マリエルとダンジョンへ向かう。学院にただ二人のAランク冒険者。訓練なのだと言われてしまえば、リリア・エストハル子爵令嬢——この私に、返せる言葉はなかった。
黙って見送り続けて、二年。
生徒同士の諍いは決闘で決めるという学院の古い慣習に則り、剣を握ったこともない私は、あの二人まとめて申し込む。負ければ私が黙る。勝てば、二人は二度と組まない。
「恥をかいても知らんぞ」とルドルフは言うが——もちろん、私も無策で挑むわけがありません。
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