あらすじ
異世界に転生した青年レンに与えられたのは、壊れた品を売り手へ戻すだけの外れスキル《返品》だった。
ところが、二束三文で買った呪いの剣を返品した瞬間、届いた先は魔王城。
「その剣の最初の持ち主は私です。まず、流出させた責任を謝罪します。次に、賠償額の査定をさせてください」
返品された剣と、歴代所有者の被害記録を抱えた魔王は、レンに呪物専門の回収屋を開業しないかと持ちかける。呪物は持ち主を渡り歩いても、最初の所有者だけを忘れない。ならば、呪いを生んだ責任の場所へ返せばいい。
だが回収を続けるうち、どんな呪物も最後には同じ少女へ返品されていると判明する。
少女の名はユラ。彼女は神に捨てられた子ではない。返品先として登録された、神そのものだった。
返品できるのは欠陥品だけ。人の罪と、世界の仕組みまで返していいのか。
謝罪から始まる、呪物回収ファンタジー。