あらすじ
現代日本で弁護士を営む九条 神楽(32歳)は、趣味である廃墟写真の撮影のため、とある地方の古い雑貨屋跡を訪れていた。
だが、、、ふとした瞬間に神楽が立っていたのは、廃墟などではなく、見知らぬ狭くこじんまりとした喫茶兼雑貨店の中であった。
目の前には、聞いたこともない異国の言葉を話す一人の老人。
言葉も通じず、未知の技術と微小な魔法(霊素)が渦巻く未知の世界へ、一人放り出された神楽。
現代日本の法知識と鋭利な論理(ロジック)、そして廃墟写真家として培った緻密な観察眼を持つ神楽。
対するは、この世界の歴史と怪しげなガジェットを知り尽くした生き字引、店主のオルド・ジョセフ。
言葉の壁を越えた二人は、喫茶兼雑貨店「蒸湯屋(じょうようや)」を拠点に、街で頻発する不合理な契約や複雑な事件を解決する便利屋を開業。元の世界へ戻るための情報収集を開始する。
法規の隙を突く不当な契約や未知の事件を解き明かしながら、神楽は自身がこの世界へ来た「転移の謎」と、元の現実へ戻る途を探求していく――。
登場人物
九条 神楽(くじょう かぐら) / 32歳
属性: 弁護士(本業) / 廃墟写真家(趣味)
冷静沈着かつ現実主義者。情に流されず、事実とロジックを優先する。
写真家としての習性から、空間の違和感、建築の構造的欠陥、人の視線や行動の矛盾を見抜く観察眼に長ける。
言語も法則も異なる異常事態においても取り乱さず、自らの知性を武器に状況を多角的に分析・打開していく。
オルド・ジョセフ / 64歳
喫茶兼雑貨店「蒸湯屋」店主
短命な者が多いこの世界において64歳まで生きてきた、豊富な知識と経験を持つ老人。
神楽の転移を目の当たりにした唯一の目撃者であり、彼に言葉や世界の常識を教える協力者。
古文書や古代ルーン文字の解読を担当。解読された事実を元に、神楽が法的なロジックを組み立てるという強固なパートナーシップを築く。
都市名:『蒸鋼都(じょうこうと)グラントヴァル』