あらすじ
「お前にお見合いの話が来ているんだ」
魔界では珍しい人間のシオンは父からその言葉に驚いた。
ヴァンパイアであるシュバルツ公爵家の奥様が一人息子様の婚約者を探してた。その条件は上質な血を持つ人間、子供好きで自立している、二十代、健康体、息子に定期的な血の提供ができること。
これらに当てはまるのはシオンだったのだと父は説明した。確かにシオンは孤児院で働いており、子供たちの世話をするのが好きだった。病気知らずの健康体である。
リベルトは「断ってくれてもいい」とは言うけれど、名家のシュバルツ公爵家からのご使命だ。断れば角が立つかもしれないとシオンはそのお見合いを引き受けることにした。
お見合い相手の彼、アデルバートは落ち着いたヴァンパイアで――
これはお見合いから始まり、じわじわと距離が縮まっていく恋の物語。