あらすじ
※本作は台湾の原作者による翻訳作品のため、表現やニュアンスが原作と一部異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
いつか、人類は変われるのだと——
そんな薄皮のような期待を抱いても。
結局のところ、それは同じ轍をなぞるだけの、朽ちた骨に過ぎなかった。
——《セイラン》
遙か暗澹たる時代、"彼"は自らの身をもって、生命の新たなる「因果」を綴った。生命は大海から生まれ、無貌者は陸へと這い上がる。彼らは"楽園"を築き、そこを故郷と定め、無秩序から「有機」へと拡張を続けた。
だが、大海が序幕を歌い上げる前、因果の熔炉は既に王として君臨していた。
人々はそれをこう呼ぶ――「AO(王座)」と。
文明の変遷は、人々を「生存者」と「亜人」に分かち、互いに憎しみ合いながらも、未知なる敵「無貌者」に対抗するため団結を強いられた。
物語は、騎士を夢見るペストの青年・鹿野寺 浅(かのじ あさ)の、思いがけない旅立ちから始まる。「第三騎」との邂逅が引き金となり、文明再造の時代――「繁栄年代」の幕が上がる。
仲間と出会い、絆を深め、暗闇に隠された真実を暴き出していく。そして、行方不明の母を捜す旅路の果てに、世界の命運を背負った神秘の少女と出逢うだろう。
運命に導かれ、世界に抗う少年が辿り着くのは、「月光の王座」の下。そこで全ての「真実」が、その姿を曝け出す――。
「……その先は?」
"貴方"は無色の障壁越しに魔女を凝視し、問いを投げかける。
「秘密よ。」
魔女のつば広の帽子の下、揺らめく瞳が狡猾に光る。彼女は膝の上の本を、ゆっくりと、愛おしむように閉じた。
「物語はもう、"貴方"に預けたわ。その後のことは……"貴方"だけが知るべきことよ」
回廊の深淵で、魔女が頁を捲る。
双生の少女たちが、新時代を切り拓く。
無数の滅亡と再生の中で捧げられる、旧時代最後の鎮魂曲。
——「AO:Re — re:origin」。