あらすじ
『テラスフィア3』
人類は、幸福を手に入れた。
争いは減り、病は克服され、街は静かで、世界は穏やかだった。
誰もが、自分の生きている世界を疑わなかった。
――あの日までは。
街の時計塔に、一瞬だけ表示された謎の文字。
『SAKU』
それは単なるシステムの異常なのか。
あるいは、この世界そのものに隠された何かの兆候なのか。
幼馴染の朔と凪。
そして、異常を追う透とシエル。
やがて「SAKU」という現象は、ひとつの名前と結びついていく。
朔。
偶然の一致だったはずの二つの言葉は、いつしか人々の中でひとつの意味を持ち始める。
世界を見つめる者。
世界を疑う者。
そして、世界から意味を与えられてしまった者。
これは、幸福な世界で始まる物語。
その世界が本当に「世界」であることを、誰も疑わないところから始まる。
『テラスフィア3』第一巻――『幸福な世界』