あらすじ

高校二年生の夏。 私たちは、普通の女子高生だった。 授業を受けて、くだらないことで笑って、放課後にはスマホで動画を撮る。 何年後かに見返すつもりだった、ただの高校生活の記録。 その中に、一つだけ説明できない動画がある。 撮った覚えがない。 保存した覚えもない。 なのに、私たちのスマホには確かに残っていた。 動画には、放課後の教室で笑う私たちが映っている。 そして、画面の端にいる。 私たちが誰も知らない女の子が。 最初は、誰かのいたずらだと思った。 けれど動画を調べるほど、私たちの記憶と記録が噛み合わなくなっていく。 「この日、誰と一緒にいた?」 「……二人人、だよね?」 「じゃあ、この子は誰?」 写真。 動画。 メッセージ。 学校の記録。 友達の証言。 一つずつ確かめるたびに、私たちの「普通の高校生活」が崩れていく。 そして、あの動画を消そうとしたとき。 友達から、こんなメッセージが届いた。 『あの動画、消したよね?』 これは、高校二年生だった私たちが残した記録。 そして、私たちが最後まで思い出せなかった、あの夏の話。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
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