あらすじ
ウィステリアが夫と会うのは、年に数回だけ。結婚してからずっと領地に住んでいるウィステリアは、ある日、前世の記憶を取り戻した。前世の夫は、名もなき家事を初め、家の事を何もしないただの同居人だったが、今世の夫は同居もしていない。基本的に領地のことは、夫の信頼厚い使用人たちがやってくれている。ウィステリアは、いわばいらない存在なのだ。人生二度目の経験値を得たウィステリアは、夫には手紙という名の業務報告書を送り、自分のお金で小さな商会を立ち上げたのだった。家事から解放された優先度最下位の妻が、自分で生きるお話です。