あらすじ
「聖女が連れ去られた!」
それは王国に反乱をもたらす者たちが始めた【聖女狩り】
王都にいる聖女が何人も姿を消して国中に混乱を招くなか、将来を誓い合った幼馴染であり聖女の力を持つイリアと、国を守る騎士団長の一人息子であるティールは『聖女狩り』によって引き離されてしまう。
イリアは数年に渡る軟禁の後、何故か突然解放されたが——王都には戻らなかった。
……いや、戻れなかった。
彼女の身体はもはや聖女とは言えないほどに、穢されてしまったのだから。
数年後、騎士団長となったティールは魔獣討伐へ赴いた辺境の村で、生死すら不明だった最愛のイリアと偶然の再会を果たす。
しかし白銀の髪と碧眼だったはずの彼女は、髪と瞳を血のような赤に変え、自身の名まで偽った。
「私は……エマと申します」
狂おしいほど求めたイリアを強引に王都へ連れ帰ったティールだが、どんなに説得を試みても幼馴染みだとは認めず、彼女は何かに怯えるように口を閉ざすばかりだった。
そんな中、イリアに禁術である呪いが掛けられていることがわかり、姿の見えない敵に翻弄されることになる。
愛する幼馴染を求め続ける竜騎士×自身を偽る穢れの聖女