あらすじ
ダンジョンが観光地になった現代日本。
二十八歳の真壁修司は、新宿第三ダンジョンで働く契約清掃員だ。
ある夜、閉館時間を過ぎても配信を続けていた人気配信者・天宮ミオを連れ戻しに行った修司の前へ、三日前にA級パーティー二組を退けたまま消えた未討伐の特殊個体が再び現れる。
修司は、実力を隠していた凄腕探索者ではない。
ただ三日前、その怪物が残していった鎧の破片を、床から二時間かけて剥がしていた。
攻略者が見なかったものを、閉館後の現場を毎晩見ている人間だけが覚えていることもある。
そして、その夜の配信は終わっていなかった。