あらすじ
遺産整理士・横井優陽には、ものに宿った記憶を読み取り、具現化する不思議な力がある。
彼の仕事は、故人が残した品々と向き合い、遺された家族が本当に大切なものを見つける手助けをすること。
ある日、橘元輝から亡き母の遺品整理を依頼される。
物で溢れた部屋には、洋服、日記、写真、古いパソコンなど、数え切れないほどの思い出の品が残されていた。
「遺産というのは、故人の生きた歴史です」
優陽が力を使うと、品々は持ち主との記憶を語り始める。
そこには、家族が知らなかった優しい想いが隠されていた。
しかし整理を進める中で、元輝は自分自身の出生に関わる秘密を知ることになる。
血の繋がりとは何か。
家族とは何か。
箱の中に残されていたのは、故人から託された大切な想いだった。