あらすじ

「名前、貼ってあったよね」 「知ってるよ。うまかった」 娘の八歳の誕生日。ろうそくを立てるはずだった特別なプリンは、夫の胃袋に消えていた。 妻の夕飯も、娘のお弁当のおかずも、親戚への手土産も。 誰のものでも平気で食べ、注意すれば「たかが食い物」と開き直る夫・祐貴。 多めに作ればいい。私が我慢すればいい。 そうやって食卓を守ってきた千緒は、娘のひと言で目を覚ます。 「全部、食べていい?」 もう、この子にそんな確認はさせない。 まずは親戚の集まりで、一人一箱、名前付きのお弁当を用意する。追加調理も、尻拭いも、夫の言い訳を引き受けることも、今日でおしまい。 妻が穴埋めをやめたとき、夫の身勝手さは親戚にも、やがて職場にも露わになっていく――。 奪われ続けた母娘が、自分たちの食卓と幸せを取り戻す、全12話の痛快ざまぁ物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品あなたの分は、もうありません――食い尽くし夫が家族も信用も失うまで