あらすじ

内閣官房の公文書管理係、塙章一は、十五年前に総理のスピーチライター班から外され、地下二階で総理の全発言を綴じ続けてきた。誰も引かない索引だった。 ある日、総理の言葉が降りてこなくなる。翌朝、かつて塙の原稿に赤を入れ続けた首相補佐官の羽鳥が、十五年ぶりに地下へ降りてくる。総理は倒れ、意識がない。公表はしない。顔と声の似た実弟を会見に立たせる。 だが替え玉に喋らせられる言葉には、ひとつだけ決まりがある。決断で政治をしてきた総理は、決めた根拠をどこにも紙にしていない。

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小説を読もう2026/09/20
  • 現在の作品誰も引かない索引を十五年――お前の原稿は退屈だと切られた私が、替え玉の総理に渡した紙