あらすじ

嘘つきは泥棒の始まり 私は泥棒でも詐欺師でもない。 でも嘘つきなんです。 彼女にとって嘘は、人を騙すためのものではなかった。 傷つかないために。 誰かを傷つけないために。 その場を壊さないために。 生きていくために、身につけた鎧だった。 けれど、長いあいだ身につけていた鎧は、いつしか身体の一部になっていた。 捨てたはずの記憶。 捨てられなかった罪悪感。 捨てきれない優しさ。 そして、捨てることのできない自分自身。 ゴミ袋を抱えて歩く彼女が最後に向き合うのは、 部屋に溜まったゴミではなく、 これまで「生きるため」に積み重ねてきた自分だった。 これは、嘘をつく女の話ではない。 嘘をつかなければ、生きられなかった女の話だ。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
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