あらすじ

昨日渡れた枝が、今日は道とは限らない。 巨大な世界樹の上に、人々が暮らす世界。 フローラは、枝や葉に遮られない空を見ることに憧れていた。自分の観測と予測で、頂へ続く道を見つけたい。けれど登攀の選抜で届いたのは、隊の指揮を任せることはできないという結果だった。 それでも、頂へ行く道まで閉ざされたわけではない。 足場を身体で確かめる幼馴染のユイノと、進むか退くかを決めるハノル。異なる仕事を担う三人は、いつもの朝食の場所を離れ、上へと踏み出す。 水が満ちる樹洞。声をさらう横風。誰かが一歩を置くたび、遠くまで動く枝。 生きた世界樹では、昨日の正解が今日も通じるとは限らない。 役に立ちたい。自分の判断を認めてほしい。 その焦りが、フローラに目の前の違いを見落とさせていく。 限りある食料と、帰るための道。 そして、ユイノと並んで見たい、頂の景色。 これは、予測だけでは選べない道を、三人で探していく冒険の物語。

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小説を読もう2026/09/20
  • 現在の作品君と空を見るために、私はここに残る