あらすじ

常喪 常喪元年以降、人類の悲しみが癒えなくなった状態をいう。悲しみは減らず、消えず、双方の承知と接触とによってのみ、人から人へ移る。 その朝、娘は五千二百十六万円だった。 悼は、悲しみの量の単位だ。一悼は、人をまる一日、立てなくする重さ——講習では、そう教える。生涯に引き受けてよい重さは三千悼までと法律が決めていて、彼女はもう三分の二を使っていた。 一悼買い戻すために、五十四悼、引き受ける。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品悲しみの関税