あらすじ

夏休みの汐見寮、旧棟二〇四号室。四人部屋に残っているのは、三枝直人と同室の榊翔太の二人だけ。そこへ翔太が女の子を一人連れてきた。外来者は泊められない決まりだ。 その夜、彼女は直人の枕元に立って、動かなかった。息の音だけが顔の高さでしていた。 翌朝、翔太は父親の事故を理由に帰省する。置いていかれたのは、昨日会ったばかりの女の子と、近づいてくる台風だった。 昼寝のあいだ、直人は頭の上を欠いた翔太の夢を見る。帰省したはずの残り二人は電話に出ない。四人のグループトークが十五分も黙ったことは、作ってから一度もない。 寮のチューターから死亡の知らせが届き、「あの子が来てから、なんだね」と言われる。風が窓を押しはじめる。 一年前の夏、直人には思い出せない一夜がある。 全六話・完結。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 本作はカクヨムにも掲載しています。

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小説を読もう2026/09/20
  • 現在の作品台風の夜、寮に残ったのは