あらすじ

目が覚めると、見えた。 子どもの頃に失ったはずの光が戻ったその夕方、頭の奥で声がした。――見えると、あいつらに言うな。 時計は午後五時四十五分。あなたは見えたものを片端から数え上げ、帰ってきた父と母に「見えるんだ」と告げる。その夜、あなたは死ぬ。 目を開けると、また椅子の上。時計はまた五時四十五分を指している。 頭の奥の声は、何度訊いても同じ一文しか返さない。 団地の門には錠が下り、絵本の文字は減っていく。壁のポスターの観客も、戻るたびに減っていた。団地の東北の角――七号棟の北にだけは、どうしても足が向かない。 何回目で、あなたはあの扉の前に立つのか。 全六話・完結。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 本作はカクヨムにも掲載しています。

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小説を読もう2026/09/20
  • 現在の作品五時四十五分の黄昏