あらすじ

伯爵令嬢エリザは、王立郵便局で六年間働いている。 担当しているのは、王都と各地を結ぶ郵便馬車の運行計画。 天候、街道、荷物の量を見ながら、毎日の経路と時刻を組み直す仕事だ。 そんなエリザの婚約披露宴。 招待客の前で婚約者ユリウスが、彼女の結婚後について発表する。 「エリザは結婚を機に、王立郵便局を退職します」 会場から上がる祝福の拍手。 けれどエリザは、辞表を書いていない。 仕事を辞めるとも、一度も言っていない。 ユリウスに悪意はなかった。 伯爵夫人になれば忙しくなる。 毎朝早くから働かなくてもよくなる。 妻になるエリザを思って決めたことだった。 だからこそ、エリザは気づく。 この人は、私の人生について私より先に決めても構わないと思っているのだ、と。 翌朝、エリザはいつもの時間に郵便局へ出勤する。 そして折悪しく、豪雨によって王都へ続く主要街道の橋が通行不能になる。 何百通もの手紙と、今日中に届けなければならない荷物。 エリザは同僚たちと、新しい郵便路を組み始める。 婚約解消×郵便局×お仕事×じれじれ恋愛。 一話完結の異世界お仕事恋愛短編です。

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カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品婚約披露の席で、私の退職が発表されました。辞表を書いた覚えはありません