あらすじ

航空自衛隊第4航空団隷下第236航空隊(通称:236)は表向きはF-2戦闘機による特殊戦術の教育・研究部隊というものの、その実態は強烈な個性を持つ現在の魔法使い――ウォーロックたちの巣窟だった?!AS能力と呼ばれる魔法能力を持つクセツヨ隊員たちとその周囲が織り成すドタバタな日常をお楽しみください。 【236とは?】 航空自衛隊第4航空団隷下の飛行隊で正式名称は第4航空団飛行群第236飛行隊。通称:236(ニーサンロクもしくはフタサンロク)。 本拠地は宮城県東松島市の松島基地であるが、大震災で松島基地が被害を受けた時には三沢基地を間借りしていた。 表向きにはF-2戦闘機による特殊戦術の教育・研究部隊とされているが、その実態は、現在の魔法使いであるウォーロックたちを中心とする日本列島の北東地域を管轄空域とする航空自衛隊の切り札的存在の特殊部隊。基本的な任務はAS能力を使用した特殊戦術の研究であるが、それ以外に日本領空に落下してきた大型のスペースデブリや海上自衛隊が対応できない旧海軍兵器の破壊処分なども行っている。しかし、その特殊性故に東日本管内の自衛隊における便利屋のような扱いをされることも多々ある。 後述するナンバリングの理由から「カシオペア」の愛称がついているが内外共にその名称で呼ばれることは少なく、大抵は語呂の良さから236(ニーサンロク)の通称やロクロク(236のウォーロックの略)隊という隠語で呼ばれている。稀に創立当初の名称である「特殊戦術航空団」や、それを略した「特戦航」、「STW」(Special Tactics Wings)と呼ばれることもある。このうち、Special Tactics Wingsの文言は現在も部隊マークのリボン部分に記載されている。 ちなみに、236のナンバリングは「Warlock Flights」の頭文字のアルファベットの順番に由来(W=23番目、F=6番目)する。 【236の隊員たち】 明松佑飛(かがり ゆうひ、一等空尉、TACネーム:ブレイズ): 人懐っこいうえにコミュニケーション能力が高く、部隊内のムードメーカー的な役割を担っているが、調子に乗りすぎて周囲から制裁を食らうこともしばしば。 固有能力の「精密射撃」を活かした狙撃を得意とするためか、時折周囲をあっと言わせるような鋭い洞察力を見せることもある。 一見、すちゃらかに見えて仲間を思う心は確かなものであり、仲間を守るためであれば規律よりも自分の信念を貫くタイプ。 そのため、隊長曰く「なんだかんだで案外男気のあるタイプ」とのこと。 デスクワークが大の苦手で、隊長や同僚たちにしょっちゅう手伝ってもらっている。また、自衛官らしからず整理整頓も苦手であり、年末に行われる彼の使用しているパーソナルスペース(主にロッカーとデスク)の掃除は毎年何かしらの事件が起こる。 草薙一海(くさなぎ かずみ、一等空尉、TACネーム:カルム): 口数は少ないが職務には一生懸命取り組む真面目で実直な性格。 クールなぶっきらぼうに見えて、周囲からお節介と言われるほどの世話焼きで喜怒哀楽も豊か。それ故に不器用者でありながらも人間関係には恵まれており、彼を知る人物に味方は多い。 彼女である新崎ひより絡みの問題が発生すると、普段の冷静さが吹っ飛びトラブルメーカーとなってしまうことが多々。 慎重派ゆえにアクションを起こすまではぐるぐると考え込んでいることが多いが、こうだ、と腹を決めるとかなり大胆な行動に出ることもある。 水野佳奏(みずの かなで、二等空尉、TACネーム:マーキュリー): 水野という名字からセーラームーンの登場人物にちなんで「マーキュリー」というTACネームが付けられたものの、名付けた張本人である明松が「マーキュリーってちょっと長くて呼びづらいよな~」と言ったことで、今では「キューちゃん」という通称で呼ばれる事のほうが多い。 普段は明るくはきはきとした快活な人物であるが、ブチ切れると色々とおっかないうえに口よりも手がしょっちゅう先に出る悪癖がある。加えて、かなりのやきもち妬きでもあり、スタイルの良い美人(=キレイ系)の同性を見ると高確率で嫉妬する。 直情的な面が目立つものの根は常識人よりの人物で、ブチ切れによる暴走でやらかした際にはきちんと反省するほか、周囲の暴走のツッコミ役にあたることもしばしば。 固有能力「気流操作」をよく訓練等で使用することが理由でエネルギーが減りやすいため、補食用のおやつの確保と調達に並々ならぬ執念を燃やしている。 べらぼうに酒に強く、飲み会では男性陣がダウンしている中でもけろっとしていることが多い。 小野達彦(おの たつひこ、二等空尉、TACネーム:ソシエダ): サッカー好きであることから海外のサッカーチームにちなんで「ソシエダ」(スペイン語で社会の意味)というTACネームがつけられているが、それが苗字のように聞こえるということで、明松たちによって「ソッシー」という愛称で呼ばれている。 能力の発現によりサッカー人生を断念した過去があるが、そのことを感じさせないスポーツマンらしいひたむきな明るさの持ち主。騒動の収拾にあたる際も温厚な性格であるため暴力的手段に訴えないことが多いが、腹に据えかねると強烈な毒を吐くこともある。 意識を集中させて触れた箇所を促成させるという固有能力を活用して切り傷や軽いやけどであれば即座に治せることから、 「236の即席衛生隊(インスタント・メディック)」というあだ名を頂戴しているが、それ故に236において固有能力を一番酷使される苦労人。 周囲が強烈な暴れっぷりを見せるためあまり目立たないが、父親がかつて海上自衛隊の航空隊の教官であったためか素の実力はトップクラス。そのため、上記の性格や固有能力も含めて松島基地内の関係者には「236最強の存在」として認識されている。 基本的に何事もそつなくこなす優等生タイプであるが、水泳だけは幼少期に帰省先の川で溺れて死にかけたことから苦手で、 航空学生時代は気合と同期の支えで乗り切ったものの、今はその反動でプールのプの字を聞くと蕁麻疹が出る。その一方で出身地の影響からか温泉は大好きで長風呂がデフォルト。 植月祥也(うえつき さちや、三等空尉、TACネーム:???): 好奇心旺盛ながらも温和で健気というどこにでもいそうな性格であるため、着任当初は個性派ぞろいの236において影が薄かった。3きょうだいの末っ子で、父方の祖父が元フェリーの機関士、父親が自動車メーカーのエンジン開発者、兄が電車の整備士というエンジニア一家の家系の出。そのため、技術班とともに装置をいじっていることもしばしば。 フライトをはじめとする就業時はコンタクトレンズを付けているが、普段は固有能力の不用意な発動を避けるために眼鏡をかけている眼鏡男子。 頭脳派な一面があり特技はボードゲーム全般とボウリング。特にボウリングはASなしで常人には真似できない軌道を作ってストライクを取るため、「はっきり言って、素人であの腕前はバケモノ」と評されている。冷静な判断ができるという強みを持つためか、ナイトフライトが得意で心霊現象沙汰にも動じない。 万代晃嗣(ばんだい あきつぐ、三等空佐、TACネーム:トイズ): 「怪力」を固有能力として持つ236の火力自慢。前任地は築城の第8飛行隊。考えるより身体が動くタイプであるが、現場では意外と冷静に状況を見ている。 岩村隊長曰く、「難案件ほどなんとかしてやろうとする男」。上下関係にこだわらない人懐っこい性格の持ち主。236では珍しい既婚者。 純司という大学生の弟がおり、本人とは対照的に冷静沈着な性格であるが兄弟仲は良好であり、帰省時にはちょくちょく二人でツーリングに行く。 女子アナオタクの気があり、最近の一押しは仙台のテレビ局に在籍している元ロコドルの「すももちゃん」こと須藤百花アナ。 このことから、プライベート絡みでは水野にちょっと冷めた目で見られることもしばしば。 また、明松以上にデスクワークが苦手で報告書が僅か3行というのは日常茶飯事。そのため、岩村隊長から「せめて5行は書いてくれ」と常時言われ続けている。 比嘉祥梧(ひが しょうご、三等空佐、TACネーム:ディエゴ) 「ディエゴ」というTACネームは下の名前に漢字が使われている沖縄県の県花・デイゴ(漢字で書くと梯梧)にちなんだもの。 236の交渉人兼調整役。前任地は百里の第3飛行隊。基本的に飄々としたおっとりお兄さん。しかし、怒ると静かに淡々とブチ切れるため236の隊員で1、2を争うほど怖い。その程度は草薙&小野の常識人組だけでなくトラブルメーカーの明松&万代コンビが青ざめ、水野が涙目になる程。ただし、普段は思うことがあっても飲み込むことが多いため、ブチ切れるのは非常に稀。それに加えて、ブチ切れた際の理由の多くは、身内や立場の弱い人が立場の強い人間に理不尽な理由で危害を加えられたといったものである。 236でのお兄さんムーブからは想像できないが、実をいうと5人きょうだいの4番目(2男3女の次男)。そのため、少々寂しがりやの気があり、航空祭の時には所属を偽って人前に出てくることもしばしば。 また、ただ1人の妹を溺愛してはちょっぴり鬱陶しがられているものの、なんだかんだで頼りになる兄ちゃんと思われてもいる。 辛い物に対する耐性が滅法強く、休日はストレス発散を兼ねて激辛フードファイトを行うことが多い。

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カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品ウォーロック!-第236飛行隊の実情と日常-