あらすじ
この世界では、人間の価値も、才能も、可能性も――すべてが「数字」で測られている。
学力、身体能力、魔力、判断力、創造力、精神力。
そして、それらを総合して算出される「総合ランク」。
数字が高ければ高いほど、より多くのものを手に入れられる。
教育も、仕事も、信用も、権力も。
この世界に生きる人々にとって、数字は当たり前のものだった。
そんな世界に、一人の少年が生まれ変わる。
黒瀬透、14歳。
彼に与えられた総合ランクは――
「1」
最低ランク。
才能がない。
価値がない。
何もできない。
周囲からそう見られた少年は、それでも歩き始める。
「だったら、上がってやるよ」
1から始まり、10へ。
100へ。
1000へ。
1万へ。
そして、その先へ。
上には、いつだって上がある。
強くなること。
努力すること。
才能とは何か。
人間の価値とは何か。
そして――人間は、本当に数字だけで測れるのか。
やがて少年は知ることになる。
この世界の「数字」は、ただ人間を評価するためだけに存在しているものではなかった。
自分が「1」だった意味も。
この世界が「∞」を掲げる意味も。
すべての答えを求めるために、少年は問い続ける。
1から∞へ。
これは、数字で測られる世界で、
一人の少年が「人間とは何か」を探し続ける物語。