あらすじ
王宮で五年間、国宝の管理を続けてきたリリア・フェルナンデス。
しかし彼女の仕事は誰にも理解されず、
「国宝を毎朝眺めているだけ」
「鑑定するだけなら誰でもできる」
と判断され、ついには「役立たず」として王宮を追放されてしまう。
リリアは何も言わず王都を離れ、小さな町で魔道具修理の工房を開くことにした。
ところが――彼女がいなくなった翌日。
聖剣が光らない。
豊穣の杯が動かない。
守護王の冠も反応しない。
そして、王国を守る結界石まで壊れ始める。
王宮の人間たちは、そこで初めて気づく。
リリアがしていたのは、ただの「鑑定」ではなかった。
鑑定、解析、調律、修復。
誰にも評価されなかった彼女の仕事こそが、国宝を支えていたのだと。
一方リリアは、王宮で評価されなかった技術を使い、町の人々の壊れた魔道具を次々と修理していく。
これは「役立たず」と追放された王宮魔導技師が、自分を必要としてくれる場所を見つけるまでの物語。
追放ざまぁ系・一話完結の異世界ファンタジーです。