あらすじ
魔王討伐の遠征が決まった夜、王妃セレスティアは勇者リアンを私室に呼び出す。
目的は、故郷の領土保障と引き換えに、自らの立場を強めるための「密会」を行うこと。
老王の余命、陰謀を巡らせる宰相、そして大切な人のために嘘をつく侍女——。
誰もが思惑を抱く宮廷で、互いを利用し合うはずだった二人の心は、いつしか静かに重なり合っていく。
魔王討伐、死にゆく英雄からの手紙、そして遺されたひとつの小さな命。
打算から始まった恋がたどり着いた、切なくも温かい結末とは。
政治劇と切ない愛を描く、短編ファンタジー。