あらすじ
これ……か?
道を歩いていたときだった。突然、タイヤがパンクしたときのような、ぱああんという大きな破裂音が響いた。
なんとはなしに音のしたほうへ足を向けてみると、道路の端に一匹の大きな蛙がぺしゃんこになっていた。
車にでも轢かれたのだろうか。蛙はまるで薄いゴムシートのように地面にへばりつき、凹凸がまるでなく見事に平らになっていた。だが血や内臓が飛び散っているわけでもなく、皮膚も傷んでいるようには見えない。その姿はグロテスクというより、むしろコミカルにさえ見えた。
しゃがみ込んでまじまじと眺めているうちに、次第に図鑑の挿絵のように思えてきた。
「ふっ……えっ」