あらすじ
異世界には、無数の世界が存在する。
そこでは時に、世界を越えて人が消える――
異世界で発生する失踪事件や、世界間のトラブルを調査するために設立された「異世界捜査局」
ある日、大学を卒業したばかりの青年・三雲裕也が、自宅で謎の古書に触れた直後、忽然と姿を消した。
残された母親の証言と現場に残された不可解な痕跡から、異世界への「召喚」による失踪と判断される。
捜査を命じられたのは、警視庁捜査一課の刑事・黒木、海上保安官・白瀬、陸上自衛官・火野。
異世界好きという共通点から知り合った三人は、それぞれ特殊な力を持っていた。
痕跡を読み取る黒木。
生命の気配を感じ取る白瀬。
身体能力を瞬間的に強化できる火野。
彼らは支援AI・メロンとともに、登録世界〈W-0872〉へ転送される。
しかし、辿り着いた場所は、異世界安全管理センターの記録にも存在しない「地図の外」。
そこには、長い年月放置された転送装置と、何者かによって意図的に放たれたと思われる魔物の痕跡が残されていた。
やがて三人は、この世界で裕也を捜すだけではなく、自分たち自身もまた、何者かに狙われている可能性に気づいていく。
そして――帰還のための道さえ、永遠に失われることになる。
地球へ戻れない。
通信も途絶える。
それでも、地球との情報のつながりだけは残されていた。
異世界で生き延び、失踪した青年を捜し、事件の真相を追う三人。
果たして彼らは、裕也を見つけ、無事に地球へ帰還できるのか。
これは、世界の境界を越えた三人の捜査官が、「地図の外」に残された痕跡を追う物語。