あらすじ

高校二年生の高瀬悠斗は、偶然知ってしまった。 クラスメイトの水瀬莉奈が、自分に「嘘の告白」をするつもりだということを。 一か月だけ恋人のふりをして、悠斗が本気になったところで―― 「実は罰ゲームでした」 そう明かして終わる。 全部、聞いてしまった。 学校では大人しく、服にも無頓着。 女子にもほとんど自分から話しかけない悠斗は、莉奈たちからすれば、簡単に騙せそうな男子だった。 けれど。 彼女たちは知らない。 悠斗には、女心を知り尽くした三人の姉妹がいる。 社会人の長女。 大学生の次女。 高校生の三女。 幼いころから三姉妹に囲まれ、恋愛、女の子との距離感、ファッション、LINE、女子高生の感覚まで叩き込まれてきた悠斗。 恋愛経験はゼロ。 彼女もいない。 手をつないだこともない。 もちろんキスもしたことがない。 それでも――女心については、理論上の達人だった。 ただし、その力は三姉妹から封印を命じられていた。 「好きでもない女の子に、彼氏みたいなことするな」 「勘違いさせるから」 「絶対に面倒なことになるよ」 だから悠斗は、学校ではあえて何もしなかった。 ところが。 莉奈から予定通り嘘の告白をされた悠斗は、それを受け入れる。 そして心の中で決めた。 ――そっちがその気なら、一か月でその唇奪ってみます。 封印解除。 さらに悠斗が「彼女ができた」と報告すると、三姉妹も最初から全力だった。 長女は、女の子との距離感と気持ちの読み方。 次女は、服装、髪型、デートの見せ方。 三女は、LINEや今どきの女子高生の感覚。 三方向からの全力サポートで、学校では地味だった悠斗が少しずつ本来の力を見せ始める。 「高瀬って、こんな人だった?」 ただの罰ゲームだったはずなのに。 一緒に帰るのが楽しみになる。 他の女子と話していると気になる。 休日にも会いたくなる。 手をつなぐと離したくなくなる。 悠斗を騙しているはずの莉奈の方が、少しずつ本気になっていく。 そして悠斗もまた、仕返しのために始めたはずの一か月で、莉奈を本気で意識し始めて――。 騙している彼女。 最初から全部知っている彼。 そして、最初から全力で弟を支援する三姉妹。 一か月後、この偽物の恋人関係は本当に終わるのか。 嘘の告白から始まる、一か月限定の高校生ラブコメディ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品嘘告? そっちがその気なら一か月でその唇奪ってみます