あらすじ
「最後に言い残すことはあるか?」
身に覚えのない王太子暗殺未遂の罪を着せられ、婚約者だった王太子レオンの命令で処刑された令嬢セシリア。
しかし次に目を覚ますと、彼女は十年前、十三歳の自分に戻っていた。
今度こそレオンには近づかず、静かに生きる。
そう決めたセシリアだったが、幼いレオンの頭上に奇妙な文字が見える。
《死亡まで、あと30日》
《死因――セシリア・アルフォード》
私が、レオンを殺す?
未来を変えるため、セシリアは自分を処刑した男を救うことを決意する。
だが暗殺を阻止しても、事故を防いでも、レオンの死の運命は消えない。
それどころか調べるうちに、一度目の人生で自分を処刑したレオンが、最後までセシリアの無実を信じていた可能性が浮かび上がる。
ならば、なぜ彼は彼女を処刑したのか。
誰が二人を陥れたのか。
そしてなぜ、セシリアがレオンを殺す未来が決められているのか。
やがて彼女は知る。
十年前に戻ってきた人間は、自分一人ではなかった。
一度目は王子が令嬢を殺し、二度目は令嬢が王子を殺す。
ならば今度こそ――二人とも生き残る未来を掴んでみせる。