あらすじ
七月二十六日、夕暮れ。
覇竜十傑が揃った金津美里は、地下の棺の中に十本の鍵を見つける。
巨徳は告げた。
これは棺ではなく鍵櫃であり、本当の眠り人は勝川市の洞窟にいる、と。
同じ頃、寿満寺の慎悟たちは無縁墓から絵巻と白い壺を得る。
広げた絵巻の中央には、美里と瓜二つの恐竜の女王・焔羅。
その周りには覇竜十傑、五天王、さらには未出現の鬼まで描かれていた。
洞窟では十人が鍵を回し、巨大なミイラが目覚める。
無選涅槃宗・冥嶽十一尊の復活だ。
彼らは十傑と五天王を強化し、死者の怨念まで消し去った。
鬼たちはそれを救いと呼ぶ。
だが消えたのは罪そのものではなく、罪を感じる痕跡だけだった。
力を試すため、鬼たちは曹洞宗大本山・平永寺を夜襲する。
僧侶は殺され、寺は一夜で陥落。
鬼たちは初めて本拠地を手に入れた。
その夜、慎悟たちは珠の夢を見る。
慎悟は理、伊織は浄。
伊織の夢では、凍珠を射抜くと布目優まで死んでしまう。
翌朝、寿蒙の壺から本物の珠が現れ、夢が現実だと証明される。
『寿満寺縁起』の解読で、四百年以上前の記録に、焔羅と覇竜十傑、そして十彩獣団の霊護獣の名まで残っていたと判明する。
それでも慎悟は言う。
名前が書かれていても、その道しか選べないわけじゃない。
一方、美里は十傑に勧誘を許可する。
滄爪は福江西高校の不良十二人を連れてきて、十二角魔衆が誕生。
美里は微笑む。
そのうち、向こうから来るようになる、と。
合宿最後の夜、歩美は寿蒙に教えられる。
支える側も戦っているのだ、と。
翌朝、慎悟たちは決勝戦の球場へ向かう。
選ばれなかった者に、一つの答えを与える美里。
答えを一つにしない十彩獣団。
最後に選ぶのは自分自身である。
本当の戦いは、ここから始まる。