あらすじ
大学生の高橋蓮は、友人たちと過ごした夜の翌朝、一通のメッセージを受け取る。
「昨日のこと、誰にも話さないで」
送り主は、昨夜一緒にいたはずの友人・美咲だった。
しかし、美咲はその夜、自宅の部屋で亡くなっていた。
部屋は内側から施錠され、窓も閉まっている。凶器も見つからず、警察は自殺の可能性を含めて捜査を始める。
ところが蓮には、一つだけ引っかかることがあった。
美咲から届いたメッセージには「既読」がついていない。
美咲が亡くなった時刻より後に送られたはずなのに、なぜかメッセージは届いていた。
さらに、美咲のスマートフォンには、亡くなる直前まで五人の友人とのグループチャットが残されていた。
そこには、誰も送った覚えのないメッセージが一つだけ残されていた。
「この中に、嘘をついている人がいる」
蓮は友人たちに話を聞く。
全員が「何も知らない」と答える。
しかし、一人ずつ話を聞いていくにつれ、それぞれの証言に小さな食い違いが見つかっていく。
やがて蓮は、美咲が死ぬ直前に残した「ある仕掛け」に気づく。
それは犯人を示す証拠なのか。
それとも、犯人を別の人物に見せるための罠なのか。
そして最後に明らかになるのは、密室そのものよりも恐ろしい「五人の秘密」だった。
すべての謎が解けたと思ったとき、蓮のスマートフォンに一件の通知が届く。
美咲とのトーク画面。
そこには、今まで存在しなかった一つのメッセージが表示されていた。
「本当に、それで全部だと思う?」
そのメッセージには、既読が一つだけついていた。