あらすじ
隣の席の宮本ひよりが絆創膏をくれた。翌朝、学年一の美少女・桐生詩織が俺の机に来て、その絆創膏を剥がし、自分の絆創膏を貼り直して言った。「上書き」。
以来、誰かが俺に何かするたび、翌日かならず桐生が一段上の同じものを持ってくる。ノートを借りれば新品のノート、湿布をもらえば湿布と肩の高さに合わせた鞄。
俺のルールは一つだけ。先に来た方を使う。もらった分は同じだけ返す。後から来た分は、次。
「後からじゃ、だめなの」
「だめじゃない。順番」
そう答えた翌朝、雨の校門に、傘も差さずに桐生が立っていた。朝六時から。
「今日は、私が一番最初。……告白も、先着順?」
後からしか来られなかった彼女が、先に回る話。