あらすじ
目覚めると、我は「たい焼き」になっていた——。
かつて海を統べる巨大なサメの怪異だった「我」は、気がつくと古びた店の鉄型の中で焼き固められていた。目の前に立つのは、寂れた店の店主・茂造。
茂造は四十年間、海から上がってくるサメの残魂をたい焼きとして焼き殺し続けてきたという。しかし、怪異を焼き続けるうちに、茂造自身から「海」の記憶と人間性が奪われていた。
忘れ去られた昭和の路地裏で、静かに波の音が響き始める。店を満たす黒い水と、逃れられない呪いの行方は——。1話完結の和風サスペンスホラー。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」※補助程度ai使用