あらすじ
私は金目当てで、この家へ嫁いだ。
綺麗な物も美味しい物も大好き。裕福な伯爵との結婚生活は、望みどおりになるはずだった。
婚礼の夜から毎日届くのは、首飾りに腕輪、耳飾り。どれも素晴らしい品なのに、贈り主は一度も夕食の席に現れない。
贈り物に合わせて着替えても、褒めてくれるのは執事ばかり。
宝石は嬉しい。でも、一緒に夕食くらい食べたっていいでしょう?
ついに私は七日分の宝石を全部身につけ、夫の書斎へ押しかけた。
「これ以上は持てませんから、今夜の贈り物はあなたがよいのです」
宝石も夫も欲しい新妻と、贈り物なら喜ばせられると思っていた伯爵の、不器用で贅沢な新婚生活。