あらすじ
父王にすら名前を一瞬忘れられる、アルメリア王国の第六王女リアーナ。
晩餐に呼ばれ忘れては厨房で賄いを食べ、恋愛小説を十回読み返す毎日。
そんな彼女に届いたのは、各国の王子王女が南の島で共同生活する恋愛番組『恋する王族島』への招待状だった。
使用人なし。料理も洗濯も自分たちで。その一部始終は、大陸中に中継される。
「誰にも見つけてもらえないなら、自分で見つけに行く」
恋愛小説を参考に『夫探し作戦』を立て、一番人気の王子様に狙いを定めたリアーナ。
けれど作戦はことごとく空回りし、手柄は嫌な女に横取りされ、スープには塩を入れられる。
それでも黙って皿を拭いてくれたのは、無口で不器用な騎士の王子だった。
――そしてその放送を、娘の名前も覚えていなかった父王が、初めて見始める。