あらすじ
「見つかってはいけない。ここは、安全だ」
過去の記憶をすべて失った少年、佐藤湊。
正体不明の追っ手から逃れるため、彼は国家の最高機密機関「環境防衛学園」に身分を偽造して潜り込み、底辺の第8予備科(通称:スクラップルーム)に身を隠した。
しかし、彼自身も気づいていない恐るべき秘密があった。
脳の記憶は失われていても、肉体は忘れていなかったのだ。極限の生存本能と、細胞レベルで叩き込まれた『暗殺と戦闘の最適解』を。
襲撃してくる暴走ドローン、放たれる刺客たち。
湊は記憶がないまま、靴紐を結ぶついでに、ペンを拾うついでに――“無意識かつ偶然を装って”、極めて合理的に敵を粉砕していく。
「ただ運が良かっただけだ」
周囲の生徒が呆れ果てる中、彼の異常性と隠された暴力の軌跡に気づいたのは、学園の地下深く、無菌室から一歩も出られない“電脳の女王”だけだった。
「見つけた。彼なら、私の『手足』になれる」
最強の頭脳を持つ病弱な天才少女と、最強の肉体を持つ無自覚な少年。
底辺から始まる、二人の容赦なき学園裏支配が今、幕を開ける。