あらすじ

放課後の理科室。 外では、雨が降っている。 窓際にいた少年は、入ってきた少女の傘を見て言った。 「集めてるんだ。標本」 「標本?」 「それ、標本にさせてくれない?」 他にも傘はいくらでもある。 それでも少年は、その傘でなければいけないという。 少女は傘を渡す代わりに、その傘で家まで送ってほしいと頼む。 けれど少年は断った。 標本にするから、もう使えない。 それなら――。 「雨が止むまでお話に付き合ってくれる?」 雨の日が嫌いな少女。 彼女の傘を標本にしたい少年。 どうして少女は、自分の傘を少年に渡すのか。 どうして少年は、その傘でなければいけないのか。 答えはまだ、お互いに教えない。 雨が止むまでの理科室で交わされる、二人の少し奇妙な会話の話。

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カクヨム
カクヨム2026/10/07
  • 現在の作品雨の日の標本