あらすじ
前世で資産1億円以上を築いた、元トレーダー。
そんな男が転生したのは、異世界の農家の少年・レオンだった。
株もない。パソコンもない。もちろん株式市場だって存在しない。
ところが――。
「……畑仕事、めちゃくちゃ楽しいな」
土を耕し、汗をかき、うまい飯を食べる。
前世ではモニターに囲まれていたレオンにとって、田舎暮らしは思いのほか快適だった。
そんなある日、レオンに不思議な能力《市場眼》が目覚める。
それは、物の現在価値と将来の予測価値が見える能力。
誰も見向きもしない薬草。
値段が変動する農作物。
そして、なぜか未来の価値が読めない土地。
だが、未来の予測は絶対ではない。
数字が示されないことだってある。
それでもレオンには、前世で培った経験と相場を読む力があった。
「……この世界の相場も、読んでみるか」
畑仕事を楽しみながら、異世界の価値を見つけていく。
元億トレーダーの、ちょっと変わった第二の人生が始まる。