あらすじ
42歳の高校国語教師・鴇田征司は、18年間続けてきた教師という仕事を辞めようとしていた。
教師を続ける意味が、もう分からなくなっていたからだ。
そんな鴇田が担任になったのは、県立高校の2年3組、35人の生徒たち。
進路希望調査を白紙で出す生徒。
生成AIに作文を書かせる生徒。
「夢なんてない」と言う生徒。
親の望む進路と自分の気持ちの間で揺れる生徒。
働きながら進学を目指す生徒。
そして、たった一度の失恋に本気で傷つく生徒。
鴇田は教師として答えを与えようとする。
けれど、生徒たちと向き合うたびに気づいていく。
大人だって迷う。
教師だって間違える。
人生には、正解を出さない方がいいこともある。
生徒の進路を考えながら、自分自身の「これから」と向き合っていく1年間。
これは35人の高校生と、答えを持たない1人の教師が、互いに少しずつ成長していく物語。
先生、あなたの進路希望調査は、まだ未提出です。