あらすじ
「半分くらいは責任を持っていただけると、助かります」
初めてのお見合いで、何を言っているの、私は!
伯爵令嬢リディアは、元婚約者の好みに合わせて乗馬の本を読み、お菓子を選んで一年。最後にいただいた言葉は「君といると、少々退屈なんだ」だった。
次のお相手は、笑わないと噂のヴァレン侯爵様。気まずい沈黙に焦り、会話の責任を半分お願いしたところ、なぜか笑われてしまった。
けれどこの方、私の話を最後まで聞いてくださる。好きな本を尋ねれば、ご自分のお話もしてくださる。
後日届いたお誘いには、こんな一文が添えられていた。
『次は、粉砂糖のついていない菓子をご用意いたします』
今度こそ落ち着いてお話ししたいのに、あの笑顔を思い出すだけで、頬が熱い。