あらすじ

俺には、幼い頃から寄り添い合ってきた幼馴染がいた。 名前はアリサ。 「世界で一番、カイが大好き」 いつか結婚しよう。 そう言って、彼女は俺の頬にキスをした。 けれど、成人の儀で俺が授かったのは【ギャンブラー】。 対してアリサは、世界に一人の希少職【黄昏の魔女】。 彼女は、高慢な笑みを浮かべる勇者シオンと共に、魔王討伐へ旅立つことになった。 「魔王を倒して戻ったら、絶対に結婚しようね。毎日手紙を書くから、浮気したら駄目だよ?」 そう愛らしく微笑んで旅立った彼女は――すぐに手紙を止め、勇者の寝室へと通うようになった。 俺との安っぽい約束より、勇者の金。 俺との貧しい未来より、勇者の寵愛を受ける華やかな旅。 そして、勇者の腕に抱かれたアリサは、大きな宝石が輝く指輪を俺に見せつけた。 「ごめんね、カイ。私、シオン様みたいな『本物の英雄』の隣にいたいの。これ、シオン様から貰った婚約指輪。もう探さないでね」 ……そうか。 だったら、もう俺も待たない。 俺には【ギャンブラー】の【ダイス】がある。 一日一回。 出た目だけ、自分を強くできる。 最初は「1」しか出ない。 それでもいい。 毎日振ればいい。 俺を『無能』と見下した勇者が、二度と届かない高みまで。 俺を『ゴミ』のように捨てた彼女が、血を吐いて這いつくばるまで。 俺は強くなる。 ――さて。 俺を捨てたことを、いつまで後悔せずにいられるかな?

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小説を読もう2026/10/07
  • 現在の作品俺を捨てて勇者を選んだ彼女~ハズレ職業のギャンブラーになった俺は、毎日ダイスを振って強くなる