あらすじ
※カクヨムコンテスト10向けに改訂新版を公開しております。→ https://kakuyomu.jp/works/16818093089098193753
これから読まれる場合はは新版をおすすめいたします。
「神の料理人」とは、食した者に魔力を与える皿の作り手。
霊山で隠遁していた料理人は、突如かつて仕えた王の末子に踏み込まれる。
長い遁世の間に、国は内乱に陥っていた。
王子は料理の「力」で、父の権威を取り戻さんとする。
料理人は料理を「力」としか見ない王子に反発する。
祖国回復のため少しずつ歩を進める、料理人と王子。
だが二人の行く手には、かつての王が国土に、民に、そして息子に遺した数々の爪痕が姿を現す。
互いの魂の傷は、育まれた絆を通じ、やがて無二の覚悟へと昇華する――
――料理人よ、王子よ、固き絆で旧時代の呪縛を打ち砕け!
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※2024/01/30 大規模改稿を行いました。その結果、応援コメントの内容が一部本文と合っていない箇所等があります。
改稿の詳細は、末尾の「改版履歴」をご覧ください。
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以下人物紹介です(※1章部分のネタバレ有)
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【登場人物】
■異能の料理人 / ルネ・ブランシャール
主人公、「神の料理人」。食べた者に魔法の力を与える料理の作り手。
かつて炎竜王ヴィクトールに仕えていた。現在は王家の元から逃れ、霊山エスカルデで隠遁生活を送っている。彼と王子エティエンヌとの再会が、物語のはじまりとなる。
茶髪の癖毛でやや小柄。山中で狩猟生活をしていたため、筋肉質で体格は良い。
現在の見た目は二十代前半くらいの若さだが、これは隠遁生活中、霊力に満ちた植物や幻獣を日々食していたことによる現象。実年齢は六十七歳。
■亡国の王子 / エティエンヌ・ド・ヴァロワ
相棒役(最終的には)。炎竜王ヴィクトールの第五王子にして末子。
反乱による王都失陥時、王族男子で唯一生き残り、捲土重来の手段としてルネの助力を求めた。
本来は繊細で慈愛に満ちた性格だが、長年にわたる父王からの冷遇によって、様々な面で人格的な歪みが現れている。
二十一歳、長くまっすぐな金髪を後ろで一本にまとめている。線の細い印象を受ける、痩せ型の長身。
■過去の王 / ヴィクトール・ド・ヴァロワ
故人。「炎竜王」と呼ばれ絶大な権勢を誇った前国王。エティエンヌの実父。
ルネを重用し、彼の料理がもたらす魔力を、自らの権威付けに用いていた。
晩年は不老不死を求め、ルネを辺境に派遣したものの、彼の逃亡により望みは叶わなかった。四年前に七十二歳で没した。
末子エティエンヌを「統治者に適さぬ惰弱な子」と見做し、過酷なまでに冷遇した。
■王子の従者 / ジャック・ベリエ
エティエンヌの従者兼毒見役。幼い頃から側仕えをしており、エティエンヌが口に入れるものはすべて彼が毒見をしている。
王室内で孤立無援だったエティエンヌにとって、唯一心を許せる存在であり、ジャック本人もそれを自認していた。
だがルネの出現により、二人の共依存的な関係は否応なく変質していく。
二十四歳で黒髪短髪、大きな目と童顔が印象的な中肉中背の好青年。