あらすじ
陶工エルダは十二年間、父の工房で土を練り、窯を焚いてきた。
中でも、熱い煮込み料理をそのまま盛れる深皿は、エルダが何年もかけて作った人気商品だった。
けれど父が次の窯主に選んだのは弟。
「窯は男が継ぐものだ。お前はいずれ嫁ぐ」
エルダは工房を出た。
川向こうの古い瓦窯を借り、たった一人で自分の火を起こす。
最初の注文主になったのは、小さな食堂を開こうとしている料理人ノアだった。
三十枚の深皿。
新しい料理。
何度も失敗する窯焚き。
そして三か月後。
父の店でエルダの深皿を求めていた料理人たちが、次々と川を渡ってくる。
陶工×料理人×家族からの独立×程よいざまぁ×お仕事恋愛。
一話完結です。