あらすじ

かつて、滅びたレグナ王国で軍師を務めていたガルド・ヴァレン。 情報、兵站、地形、外交、そして人の心を読み、「戦う前に勝てる形を作る」ことを信条としていた彼は、政争に敗れ、やがて祖国の滅亡とともに奴隷へと身を落とした。 それから長い年月が流れた。 老いたガルドを買ったのは、小さな領地を継いだばかりの若き領主だった。 与えられた仕事は、屋敷の雑用。 ガルドもまた、自らの過去を語るつもりはなかった。 だがある日、領地のことで悩む若君に、ほんの小さな助言をする。 「それでしたら、先にこちらをお調べになってはいかがでしょう」 その一言をきっかけに、少しずつ領地は変わり始める。 税、農地、商い、治安、家臣、外交――。 ガルドは決して答えを与えない。 ただ問いかけ、考えさせ、ときに失敗を見守りながら、若君自身に答えを見つけさせていく。 滅びゆく国を見続けた老軍師と、これから領地を背負う若君。 これは、すべてを失った一人の老人が、その知恵と残された人生を使い、一人の少年を名君へと育てていく物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/10/07
  • 現在の作品亡国の老軍師と若君 ~若君を名君へ育てる~