あらすじ
人生に絶望した27歳の男、荒木健は、ある夜を境に剣と魔法の異世界へ転移してしまう。
そこで彼が得た唯一の力は、自らの死を代償に、死ぬ直前3分間の記憶だけを引き継いで世界を巻き戻す能力だった。
能力の正体も、なぜ自分が選ばれたのかも分からない。
しかも能力について他者に明かそうとすれば、時間そのものが巻き戻ってしまう。
異世界で健が出会ったのは、異界の門を監視する一族の少女と、一見すると子猫のような謎の生き物。
少女は一族に代々伝わる使命――**「異界から現れた迷人を最果ての塔へ導く」**ため、健と旅を始める。
やがて健は、この世界に伝わる「八つ首の黒龍」と「八体の生ける厄災」、そして過去の迷人にまつわる伝承が、今回の異世界転移と深く繋がっていることを知る。
死ねば、直前の3分しか残らない。
何度死んでも、すべてをやり直せるわけではない。
それでも健は、自分が傷つくことを恐れながら、誰かを救うために何度も死を選ぶ。
人生に価値を見失っていた男が、異世界で「生きたい理由」を探していく、死と記憶の異世界ループファンタジー。