あらすじ

中一の入学式の日から三年半、俺は白瀬美織の「何でも係」だった。  購買の買い出し、プリントの束、雨の日の傘、模試の帰りの荷物持ち。学年一の美少女に頼まれたら断らない。それだけの関係で、それだけで十分だった。  九月のある昼休み、取り巻きに「柏木くんって彼氏?」と聞かれた彼女は、俺の目の前で言った。 「違う。頼みやすいだけ。代わりはいくらでもいる」  そうか。いくらでもいるのか。  翌朝、校舎の掲示板に「白瀬美織・何でも係 後任募集(候補五名まで)」の紙が貼られた。貼ったのは俺の友人で、許可したのは俺だ。  一人目は、サッカー部のモテ男だった。三日で辞めた。理由は「三日間、白瀬さんが一度も何も頼まなかった」。  二人目は彼女の親友で、三人目に名乗り出たのは――彼女本人だった。  代わりはいくらでもいる。五人目まで試して、彼女は初めて、俺に「頼み」ではないことを言う。

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カクヨム
カクヨム2026/10/06
  • 現在の作品「代わりはいくらでもいる」と言われたので、学年一の美少女の何でも係を辞めて後任を募集した。 ~候補は五人。三日ともたなかった理由を、彼女だけが知っている~