あらすじ
「もしもし、株式会社マイルの西田と申します。無料でライフスタイルのカウンセリングを行っておりまして……」
平穏な日常にかかってきた、一本の電話。
電話の女は、奈緒の名前だけでなく、夫の勤務時間や自宅の住所まで知っていた。
そして、淡々と告げる。
「ご主人は月曜日の夜七時三十五分に、亡くなられる予定です」
夫の死。
残された一億円の生命保険。
そして、電話の向こうから繰り返される――「ご提案」。
そのとき、奈緒は何を選ぶのか。
息詰まる電話の駆け引きと、冷たい余韻を残すサイコ・サスペンス短編。
🎵 モーツァルト「ラクリモサ」