あらすじ
隣にいることが、彼女の答えだった。
王女リィズは、城壁を魔法でぶち抜いて旅に出た。
銀の髪にアメジスト色のドレス。強すぎる破壊魔法。そして右腕には、紫の包帯で隠した黒い痕。
そんな彼女についてきたのは、灰色の髪のメイド、メルティナだった。
城の外には、初めて見るものばかり。草原も、町も、人々の暮らしも、リィズにとっては「オシャ」で満ちている。
けれど旅を続けるうち、二人は「秩序と平和」を掲げる国ネオストと、リィズの右腕に刻まれた黒い痕の秘密へ近づいていく。
その痕が、自分の命のカウントダウンだと知りながら、それでもリィズは笑う。
そしてメルティナは、いつも彼女の半歩後ろにいる。
「お嬢様を、死なせません」
何も知らずに世界へ飛び出した王女と、彼女を守ることを決めたメイド。
これは、二人が城の外で「生きる」ことを知っていく旅の物語。
※本作はTALESにも掲載しています。