あらすじ

――冗談ではありませんわ。 三百年分の悪名、督促状一枚でひっくり返して差し上げます。 目が覚めたら、値札がついていた。 公爵令嬢ロザリンデが三百年の石化から目覚めたのは、没落した美術商の物置。 寝癖頭の若当主テオは、真っ青な顔で告げる。 「あなたは法律上、私の所有物です」 この国では、石化から戻った者は「出土美術品」。 人権なし、財産なし、外出には所有者の許可が必要。 自由になるには、自分の評価額と同じ「解放税」を払うしかない。 そして評価額は、悪名が高いほど跳ね上がる。 国一番の伝説の悪女、時価・金貨八万二千枚。 目覚めたことが新聞に載れば、一晩で十二万枚。 (褒められているわけではないと知り、お嬢様は大変ご立腹) 借金まみれのテオは、彼女を王立博物館に売るつもりだ。 館長は穏やかに微笑む。 「動く必要はありませんよ。像なのですから」

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小説を読もう2026/10/07
  • 現在の作品300年石化していた悪役令嬢が、"美術品"として競り落とされて元婚約者の子孫の屋敷で目を覚ます