あらすじ
冤罪で解雇された私の無実を証言したのは、明朝、処分される幻獣だった。
けれど私は気づいてしまう。この子は、何かを隠している。
王立幻獣舎の飼育官リーゼは、白翼獅子アルクの暴走事故の責任を押しつけられ、仕事を失った。
最後の聴取に現れたのは、七種の幻獣語を訳す宮廷翻訳官セドリック。彼はアルクの言葉を正確に訳せる。私には、言葉にならない仕草が読める。
声を訳す彼と、仕草を読む私。
二つの専門が重なった時、誰も聞き取れなかった真相が見え始めた。
薬を盗んだ狐。人間を訴える母鹿。証言がかみ合わない三羽の鳥。
幻獣たちの事件を解くうち、私の仕事を認めてくれる無口な彼が、少しずつ特別な人になっていく。
ただしこの翻訳官、自分の気持ちを言葉にするのは、どうにも苦手らしい。
冤罪から始まる、お仕事×幻獣ミステリー×じれじれ恋愛。
全50話、結末まで執筆済み。ハッピーエンド。